2009年04月22日

クイズ形式で失語症のリハビリ

最近、落ち込むことが多い父。
倒れて約3年。話せない辛さを噛み締めてるように思います。

ずっとリハビリをしてきました私の現在の不安は、
年齢も後期高齢者なので、認知症になってしまわないかという点。

3年も話してないのですから、何かしらの弊害もありそうです。
実際、退院した後も、かなり物覚えは悪かったのですが、
ちょっとさらに悪くなって気もします。

しかしながら、父自身が状況をしっかりと把握できるように
なったことはとても大きな変化でした。

本当に最近のことです。


もうひとつ、父には言ってませんが、変化を感じてます。
それは、会話をしようとしたり、父が説明をしようとするとき、
以前は「ニャーニャーニャーニャー・・・」だったのが、
今、「これがニャーニャー、で、あれがニャーニャー、
そやからニャーニャー・・・。わからんか?だから、ニャーニャー・・・」

そうなんです。
通常、「これ」「あれ」「それ」っていう代名詞(指示語)を使うようになると
あまりよくない
ように思いますが、
失語症の父が、代名詞でも話そうと出来るようになってきていることは、
すごい進歩に思えるんです。


もちろん、まだ、会話にはなりません。
肝心な説明部分は以前「ニャーニャーニャーニャー・・・」

でも、雰囲気は伝わってくるように思います。
「これがニャーニャー、で、あれがニャーニャー、
そやからニャーニャー・・・。わからんか?だから、ニャーニャー・・・」
でも(笑)



ということで、頭を使ってもらって、
さらにちゃんとした名詞を何とか思い出して
口に出してもらえるようにとクイズでリハビリすることにしました。

京都の地図を私が簡単に描き、
鴨川を書き入れました。出町柳で2本の川が合流するのですが、
賀茂川と高野川、どっちがどっちとか、
山を書き入れて、五山の送り火を描きこんでもらったり。

実は、全部正解でした。

西側が賀茂川、東側が高野川。
五山は一番東が大文字山、それから加茂川と高野川の間に妙法
そして、加茂川の上流近辺が船型、西大路のどんつきが左大文字
一番西で嵐山の上のほうが鳥居です。
(参照)京都新聞 大文字・五山送り火より所在マップ



ちなみに、妙法以外は描けました。
しかも大の字は見える方向に(寝た状態で)。


次に、JRを書き入れてもらいました。
京都駅や東海道線はちゃんと描けましたが、
まさかの奈良線が滋賀県に?山陰線が西大路から下にくだって大阪に??

だいたいの方角や空間認知は出来てると思うのですが、
奈良線や山陰線はめちゃくちゃでした。。

ただ、五山の場所は難しいのにちゃんとできたのはすごいって思います。

とりあえず、会話のネタにクイズ形式も増やしていこうかなって。

〜 ◇ 〜〜 ◇◎◇ 〜〜 ◇ 〜

短期的な記憶力はちょっと落ち気味です。
以前、書きました3桁の数字の表を渡して、
私が713とか言ってその数字を指差してもらうというのは、
以前より悪くなってしまった気がします。

(参照)言っているしりから問題を忘れる父の記憶力の練習

桜ばっかり見に行ってるからかなって言ったら怒ってました(笑)。


とにかく、長い目が必要ですよね。
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2009年04月19日

堀川に御所に。まだまだお花見お散歩道中

今年は徹底してお花見のお散歩してます(笑)。
そして、話しかけ作戦実施中♪


内緒ですが、本当はちょっと疲れてます。
でも、お花見できるときにはしておかないとって思って。

話しかけ作戦では、また、軌道修正しようかなって。
前回の交互に語りかける作戦の結果、
今、その交互の内容が頭に残ってしまい、
たとえば、「この道は何通り?」って聞くと
初めに名前をいいそうになって自分で気が付いて辞めて、
次に「お母・・・、テレ・・・、トイ・・・・。」

要するに、交互に練習したものが
順番に出てきてしまうようになりました(汗)。

今まではひとつだけ、何度も出てきてたので、
ある意味、進歩なんですが。。

たとえば、堀川通りを指して「この道は何通り?」って聞くと
「お・お・お母さん?」違う違うってジェスチャー、
そして、また「お・お・お母さん?」
だからお母さんじゃなくて堀川!
「うん、お母さん」。。。

なので、進歩なんだと思うんですが。。



さて、上の画像はいつもの堀川です。
堀川下長者町(しもちょうじゃまち)のスロープからと
上にあがっていく道中です。



ちょっと汚い画像で申し訳ありませんが、
赤い矢印がスロープのある場所です。
押小路丸太町、そして、下長者町一条にあるのが
お分かりいただけますでしょうか。


一条のところにはちょっとした広い場所があります。


場所を移動しまして、京都御所へ。



真正面に見えます山は大文字山です。
前回は北のほうへ行ったので、今回は南の方へお散歩です。



これは下立売近辺の桜です。例によって京都御苑の桜見所マップによれば
サトザクラということでしょうか。
(参照)「京都御苑 サクラの見どころMAP」 京都御苑[環境省]

たくさんの方が、写真を撮られていたり、お花見されてました。


前回見ました北のほうの枝垂桜はほとんど葉桜に。
でも、まだまだお花見は楽しめそうです。

京都御苑の桜見所マップによりますと
京都迎賓館近くのカスミザクラは
4月中旬から4月下旬が見ごろになってますしね。


(今までの2009年お花見珍道中!?)
新緑!?がとってもきれいな京都御所を散策
春爛漫♪桜もいい感じ!堀川と二条城をゆっくりお散歩
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2009年04月17日

最近の失語症のリハビリは交互作戦!?

これまでもいろんな失語症のリハビリをやってきましたが、
ずっと気になっていたことがありました。

それは、ひとつ言えるようになったら、それが頭に残ってしまい、
他の事を聞いても、その言葉が出てしまうこと。


以前にも書いたことがあったと思いますが、
「お母さん」という言葉を言えるようになると、
トイレを指して「あれは何?」って聞いても「お母さん。。」
テレビを指しても「お母さん。。。」
ってなるんですね。


これは勝手な想像ですが、
お母さんという言葉が小脳モデルになってしまうのかなって。
そのとき、
すべての言葉=お母さんって言う 
ふうになってしまっているのかなって。
(参照)小脳モデルとシナプス結合

「トイレ」って言葉が言えるようになると
母を指差して「あの人は誰?」って聞いても「トイレ。」
なんです。



でも、以前よりかはいろいろと話せるようになりました。
数字の歌も一緒に歌った後なら、一人で頭から歌えるようになりました。
「せぇーのぉ」って言うと歌えます。


父の名前も同様に、一緒に言った後なら
「お父さんのお名前は?せぇーのぉ」ってリズミカルにすると言えます。



ですが、数字の歌を歌えました。すぐに「お父さんのお名前は?せぇーのぉ」
って言うと。。数字の歌を歌ってしまう。


今度は、何とか名前を言えるようになった後に、
「数字の歌、せぇーのぉ」って言うと。。名前を言ってしまう。


先のことが頭に残ったままなんですね。

私の推論ですが、ひとつのパターンを覚えると小脳が先に働くのかなって。
質問内容はさておいて、
とりあえず、その言葉を言えばいいんじゃないか?って指令を出すのかなって。


なので、交互作戦!?

かなり苦悩に満ちた表情をしますが、
小脳よりも先に、言われた言葉を判断する大脳に働いてもらわないとって。


数字の歌が一人で歌えたら、すぐにお名前を聞きます。
なんとか名前がいえたら、すぐに数字の歌。

そんなふうに絶えず交互にやっています。もちろん、できません!!

10回くらいは先の言葉を言ってます。
いいそうになって、「あぁ〜ああああ・・・」って
父もわかっているのか、不機嫌になってしょげたりします。
ときには、自分でもおかしいのか笑い出します。


その直後、お母さんを見て父が発した言葉。「お母さん、怒ってるの?」
また流暢に言えたりします。さすがに母も笑ってました。

何かの拍子につながって、すぐにいえなくなりますが、
とりあえず、現在の私の失語症克服作戦は交互作戦で(笑)。



以前、何らかの形の脳の中の突然変異を望んで、しばし、話すリハビリに特化
という記事を書いていますが、
現在は、突然変異を望んでいるというより、
しっかりと大脳を刺激して、徹底的に働いてもらえるようにと思っています。
また、そうなってくれるものと信じています。

というか、父もジェスチャーでそんなことをやってました。
母を指差してお母さんはこのあたりっていうふうにレベルを示し、
父自身を指差して、かなり下のほうを指差して自分はこのあたりって。
その後に、まるで今に見とけ!っていう表情をしながら、
父自身を指差して、上のほうを指差してます(笑)。

どうやら、今は母に頭が負けてると思っているようですが、
今に見てろ!わしのほうが頭よくなってやる!!!って示してるようで(笑)。

実際、そういう意味?って聞いたら、自身ありげにうなづいてました(笑)。
母が静かに「だったら、さっさとそうなって。」って言ってました。


父の自信はいつも思うことですが、すごいです。
それが今の父を支えてるんでしょうね。
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2009年04月15日

新緑!?がとってもきれいな京都御所を散策

もっと早くに行くつもりだったんですが、桜の季節がぁ〜。。
でも、新緑の両方とも綺麗でした。

車イスで外出するときは、ずっと話しかけています。
頭の回転が良くなるかどうかわかりませんが、
ひっきりなしに話しかけています。

なので、しょっちゅう、「えっ?えっ?」って聞いてます(笑)。

「今、お父さんが乗っている車が付いた椅子はなんていう名前?」
とか、「この道はなんていう名前?」とか、質問攻めです。


そうこうしているうちに、京都御所に着きました。
本当は京都御苑なんですよね。御所は中にありますが、
子供のころから、ずっと御苑のことを御所って言っていたので、
御苑って言う言葉に不慣れで(笑)。



こちらの画像が京都御所です。京都御苑の中にあります。



新緑と桜の競演っていう感じですね。
これは御苑の北側です。今出川通りに近い場所です。

しばらく桜を見た後、いろんなお花を見ながら、また、質問攻め(笑)。
でも、私のほうがお花の名前を知らず、
父が必死に「知ってんにゃけど。。」ともだえてました。
口から出ないってジェスチャー。


最近、さらにちょっと文章で話せるようになってきています。
母が「痩せて痩せて」ってぶつぶつ言っていると
(あんたのせいでこんなにやつれてっていういつもの口癖なんですが)
父が「また、元に戻る」ってボソッと。
母を怒らせてました(笑)。

肝心なときは話せないのに、要らない一言は最近出るんです(笑)。
それで、母をよく怒らせています。


外出していろいろ話しかけていると、
失語症にとって少しは効果がありそうな気もしています。

ただ、肝心な会話をしてほしいのに、
嫌味とか要らない一言とかが出るようになって、なんともいえない部分が。。


追記:
京都御苑内の車いす用トイレは烏丸通り側しか知らないですが、
烏丸一条近辺の中立売休憩所の北側(宮内庁京都事務所の南)や
その先の乾御門北側のトイレにありました。
トイレと書かれていても、車イス用がない場所もありますのでご注意ください。
(参照)京都御苑[環境省]より
御苑案内図 京都御苑[環境省]

また、上記環境省の京都御苑HPの
「京都御苑 サクラの見どころMAP」 京都御苑[環境省]
から考えますと、
京都御所の北側で写した桜は近衛邸跡近辺の枝垂桜などのようです。
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2009年04月06日

春爛漫♪桜もいい感じ!堀川と二条城をゆっくりお散歩

やっと、きれいな桜を愛でることが出来ました。
今日は車イスでのお散歩です。

実は、歩く練習もしてほしかったのですが、ちょっと膝が痛いとか。
無理は禁物ですからね。



上の画像は堀川を堀川押小路付近のスロープから北向いて撮りました。
堀川はきれいに整備されて、今は川がちゃんと流れてるんですよ。
私が知っている堀川は水なし川でしたが。。その昔は、友禅流しもあったそうです。

以前も書きましたが、私は堀川高校出身で
登下校の際にはいつも堀川の横を自転車で走ってました。

そんな思い出のある堀川ですが、本当にきれいになりました。

いいお散歩コースです。スロープもあるので堀川の中をお散歩です。
大きい通り、丸太町や押小路から車イスで入れます。



これは堀川のせせらぎと桜です。ちょうど二条城付近の堀川になります。
せせらぎ?といえるかどうかわかりませんが、
いいお天気で桜がきれいです。

その後、二条城の中へ。



これは西側の枝垂桜ですね。
※ちゃんと名前がわかってなかったのですが、
 あとで二条城のHPで調べたら
 やえべにしだれという名前だそうです。



こちらは北東の桜いっぱいです。

ちなみに車イス用のトイレの場所もしっかり確認。
順路で言えば、西側中央と北側中央、そして北東にありました。
それ以外のトイレはおそらく車イス用じゃないかも。

トイレを見つけるたびにしたくなる父でしたが(笑)、
本当にするの?って聞くとわからなくなっていました(笑)。
何せ5分くらいの間にまたしたくなるわけないですし。。

今、御所もきれいそうなので、御所も行ってみたいですね。


(参考)二条城より
元離宮二条城のご案内
入城料が免除される方などが書かれています。
身体障害者手帳類をお持ちの方は本人及び介護者1名無料
玄関にて障害者手帳を見せるだけです。
また、市内70歳以上の京都市敬老乗車証等もご本人が無料になります。
二条城のサクラ
二条城桜マップ(PDFファイル)などがあります。


P.S.
二条城内や御所は砂利道なので
車イスを押すにはちょっと力が入ります。
なぜか腹筋に身が入りました(笑)。
posted by fooca at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 2009年春の介護日記

メロディック・イントネーション・セラピー調で

今日いただきましたコメントにありましたので、
ちょっと調べて考えてみました。

メロディック・イントネーション・セラピーらしいかどうか
わかりませんが、なんとなく、それっぽいことをやってるかも、なんて。。

私は吹奏楽をずっとやっていたので、
なんとなくですが、音楽的にリハビリをするところがあるんですね。

数字の歌で数字を練習したり、
京都なので、通り名のわらべ歌でリハビリしてみたり。


通りのわらべ歌っていうのは、
丸竹夷二押御池(まるたけえびすにおしおいけ)…
という東西の通り名を並べたわらべ歌。
丸太町、竹屋町、夷川、二条、押小路、御池…となっています。
また、寺御幸麩屋富柳堺(てらごこふやとみやなぎさかい)…
こちらは南北のわらべ歌。
寺町、御幸町(ごこまち)麩屋町、富小路、柳馬場、堺町…です。

それに手拍子や脚でリズムをとって一緒に歌います。
ドラムも少しは叩けるので、手足でパフォーマンスして、
いろんなリズムで一緒に遊びます(笑)。


裏拍子にアクセントを持っていってリズミカルにしたり。

住所の練習はワルツで(笑)。
チャイコフスキーのくるみ割り人形から花のワルツをイメージして、
ズンチャッチャ、ズンチャッチャ、
きょうとうしい、かあみぎょおうくう♪

ってリハビリをやってたら、両親に失笑されました。

キーボードも使うことがあります。父の左手の練習にもなると思って。
こちらは、私のほうが面倒になって辞めちゃいましたが。


金管楽器をされてた方なら
ダブルタンギングってお分かりだと思いますが、
そんなリハビリを入れたこともあります。

つくつくつくつく…っていうのを早く言います。
てけてけてけてけでもたかたかたかたかでもいいです。


京ことばのイントネーションをさらに大げさにして
(あまり大げさにすると嫌味っぽく聞こえるところもあるのですが)
リズムも付けて、言葉の練習をすることもあります。
これは、父の名前が主です。



裏打ちと言って、裏の拍子をとってもらって、交互にあ・あ・あ・あ・…
五十音を言い合ったりもしたことがあります。


私の基本はリハビリを楽しくなので、そんな感じを取り入れたりしてます。

メロディック・イントネーション・セラピーなのかどうか
わかりませんが、
なんとなく、それっぽい感じかなって思って書いてみました。


私のお得意は実はハモリ。なので、そのうちハモリも入れてみたいのですが、
これは父には難しすぎそうです(笑)。


リハビリも楽しくしないと、ついて来てくれないかもしれないので。。
諦められたら嫌なので。


今まで書いてないちょっと間抜けな内容も書きましたが、
私が思うリハビリはやっぱり楽しく。そして、飽きないようにあの手この手で(笑)

皆様もお得意なことでリハビリに生かされたらって思います。


ちなみに私は絵が苦手なのですが、
逆に塗り絵を描いている父の色合いを盗んで勉強してます(笑)
固定観念でこの色の隣にこれは合わないんじゃない?って思ってたのですが、
父の塗り絵を見て勉強になることしばしば。

素直にそう伝えるので、父も誇らしげにしたりします(笑)


持ちつ持たれつで楽しめたら。


P.S.そうなるまでが大変なのですが、
どこかで上手くいきそうなきっかけを見つけられたら、
お互いが楽しめる何かを見つけられましたら、
その路線で進まれればいいと思います。
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